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4月21日奈良にて、久しぶりの観能でした。遠ざかっていたのは、ある個人的な理由からです。
昨日は、久しぶりに能の素晴らしさが、満喫できました。西行桜は、初めて見る演目です。
事前に内容を、活字で把握しましたところ、単純な内容だなぁ、と感じました。
しかし、舞台は素晴らしかった。なぜか、観客も少なくて、それも良かった(演者の方には申
し訳ないですが)。謡と、序の舞いは、言葉で言えない素晴らしさでした。最初にシテが、謡い
出す場面は、思わず涙が出そうになりました。
相変わらずの、美声は言うに及びませんが、その歌いっぷりは、私のような素人が口幅ったいこ
とですが、発せられた瞬間の美しさ、また、台詞の内容にぴったりのこれ以外にはないようなも
のでした。序の舞いも同様でした。世阿弥でしたか、
「せぬことの難しき」?といったような言葉があったように思いますが、シテの舞は抜群の間合
いだと感じました。以前見た、同じ演者の「融」の舞も素晴らしかった。この場を借りて、感謝
申しげます。
PS 太鼓の方もなかなかの美声でした。謡と囃子の掛け合い?もそう滅多に耳にすることはでき
ないだろうと思わせるものでした。音楽だけでも満足できたかもしれません。囃子方にも感謝申
し上げます。
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