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フランクフルトから(6/4)

 投稿者:黄紺  投稿日:2017年 6月12日(月)20時24分38秒
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  ★投稿したはずなのに消えていますので、再投稿しておきます。

ハーゲンから逆戻りをして、フランクフルト入りです。フランクフルト空港駅で列車の乗り換えが必要でしたから、全くの振り出しに戻ったということでした。このハーゲンからの移動は、ラインの右岸を通ったものですから、とっても速く移動できたのはいいのですが、トンネルが多く、ラインの欠片も見えませんから、窓からの景色は、左岸とはかなり落ちてしまいます。フランクフルトの午後は、チェックインが、午後3時までできず、しかも、荷物預かりも有料という最悪なホテルだったこともあり、比較的時間をゆっくり使えるフランクフルト植物園に行ってきました。この季節には、ドイツに来たことがなかったもので、候補には入れてあったのですが、ホテルのせいで行くことにするとは思ってもいませんでした。午前中は肌寒い気候だったのですが、植物園に入る頃には、太陽も出て、却って温もりが得られて、快適な気候になりました。日曜日ということもあり、園内には多くの人。ただ、春の花には遅いというので、思ったほど、園内は花盛りというわけではなかったのですが、バラ園だけは違い、まだ大丈夫でした。そして、夜は、フランクフルト歌劇場での「アラベラ」(クリストフ・ロイ演出)でした。今回のオペラ紀行の目玉の1つです。ロイもので、しかも、初の「アラベラ」、更に、目玉として、ブレンダ・ラエが、声質的には、歌ったことがないのではというズデンカを歌うというように、目玉に相応しいプロダクションだったのです。このロイのプロダクションでは、舞台の構造に特徴を持たせていました。舞台全体に入る白い巨大なボックスを、前後に仕切り、その境目に仕切り板4枚を並べ、その板をスライドさせて、舞台転換を図ったり、人の出入りをスムーズにしたりする工夫が成されていました。時たま、遭遇することのあるものですが、板をスライドさせながら、その背後で装置の変更などをするため、現場の人の苦労を感じてしまうあれです。その仕切り板の後部にだけ、装置が配備されており、前部は白く塗りつぶされた空間でしたが、それらの前部、後部の区分け、どのようなときに前部を使うのかを、類型的に、黄紺の力では把握できませんでした。そのような配置で終始した舞台作りでしたが、黄紺の目からしては、使いこなしたのは1幕だけじゃないかなと思ってしまいました。他の幕が不調だったわけではなく、こういった装置が、有効に活用できていたのは1幕だけだと思ってしまったのです。2幕では、人の出入りに活用されていただけで、1幕のような仕切り板を動かしての場面転換は見られなくなってしまってました。3幕では、ほぼ仕切り板は閉められ、前の舞台のみと言っていいでしょう、板を動かしたのは、人の出入りのために使ったのと、1幕のラストもそうでしたが、仕切り板を3/4ほど開け、後部の装置を取っ払い、真っ暗な中に、1幕だと、アラベラとズデンカ、3幕だと、アラベラとマンドゥリカが出かけて行くというもので、人物にだけうっすらと照明を当てるというもので、いずれも未知なる世界に足を踏み出すことを表していました。このように書いてきて、前後部に分けてきたわけについて、ひょっとしたらと思うものを思いつきました。人間関係の心理的な葛藤になると、前部を使ってたのかなという考えが、頭に浮かんできました。それも、アラベラの男性関係に係わることについて、そのようにしたなかなと思えてきています。歌手陣は、アラベラを歌ったマリア・ベングソンと、やはりズデンカを歌ったブレンダ・ラエに対する拍手歓声が圧倒的なものがありました。マンドゥリカを歌ったジェームズ・ラザフォードも、それに匹敵する歓呼を受けていたのですが、アラベラが一目惚れする体躯でなかったので、黄紺的にはマイナス点。もう一つ黄紺的には、マテオを歌ったペーター・マルシュを上回ったのが意外だったのですが、、、。声は通るは、一途さのよく出た歌唱に、このプロダクション随一と、黄紺は看たのでしたが。確かに、マリア・ベングソンはアラベラ歌手だなと思わせる素敵な歌唱だったことは認めますし、ピアニッシモの美しさは、なかなか聴けないものを見せてくれていた一方で、わりかし頻繁に音程が不安定なところを見せていたのと、あと僅かのパワーがあればと思ってしまいました。ブレンダ・ラエに対して、4階席から声がかかるかと思うほどの歓声。そんなはずはなかろうというのが黄紺的判断。この人、上手いのだけど、あと僅かのパワーが欲しいと思ってしまうのは、いつものことでした。ですから、1幕のアラベラとズデンカの極上のデュエットが、微妙にいい感じだったのが、ちょっと複雑な気持ちになりました。終演後、ブレンダ・ラエに花束が送られ、何やらセレモニーがあったのですが、内容は聞き取れず、残念な気分。多少は不満も残りはしたのですが、貴重な「アラベラ」体験は、間違いなく記憶に残ることでしょう。

本日の食事。朝は、定番のもの。今日は、ヨーグルトに替えてライス・プディングにしたのが、ちょっとした変化でした。夜は、歌劇場に行く道すがら、ミニピザで軽く済ませました。ホテルの位置を考え、フランクフルトで定番のタイ料理屋さんはパス。郊外に宿を取ったときの夕食パターンを採用しました。

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