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ベルリンから3(6/10)

 投稿者:黄紺  投稿日:2017年 6月11日(日)18時18分46秒
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  ベルリン3連泊の3日目です。やはり連泊は楽です。しかも、朝食付きですから、とってものんびりできます。今日の昼間は、迷った挙げ句、シュパンダウ城塞の再訪にしました。新しいところを開発する前に、懸案のところにケリをつけておこうとの判断を優先しました。昨年の暮、一度行ったことがあるのですが、時間切れで、行き残したところ、不十分にしか観ることができなかった博物館ができてしまったのです。城塞内には、幾つもの博物館があり、それらの位置が、初めて行った者には、とても判りにくく、館員の方に、「どこそこに行ったか」と尋ねられ、初めて知った博物館も出てくる始末でした。黄紺は、城塞だから城塞を観ればおしまいの気分で行ってたもので、教えられた時間帯が悪く、引き揚げの時間が迫っていたため、もう、その段階で再訪を決心したという記憶があるところだったのです。今日、再訪してみて、城塞の成り立ちなどを紹介する、最も基本となる博物館を抜かしていましたし、そこから連なる搭も、初めて行くことになりました。搭の最上部に上がり、自身の目で、ようやく、この城塞の立地条件の良さを確認できました。考古学博物館は、前回は走り抜けたところ。ゆっくりと見学をして、ようやく城塞の変遷を知ることができたというわけでした。あとは、城塞の細かな道歩きは、前回済ましていましたので、残りの博物館を、流しながら回れば、そないに時間を要するポイントではないことが判明。前回は、真冬のなか、屋外を歩き回るという、なかなか頑張ったことをしたものだと、我ながら感心してしまいました。シュパンダウの街歩きを残していたということもあり、最後は、ドイツ鉄道のシュパンダウ駅まで歩いて、2度目のシュパンダウを打ち上げました。そして、夜は、ベルリン・ドイツ・オペラで「さまよえるオランダ人」を観る日でした。このクリスティアン・シュプックのプロダクションは、今シーズンにプレミアを迎えたもの。そないなことを考えると、今回のベルリン3連続は、重量感たっぷりということになりました。今どきのプレミアだからということで、かなり斬新なものを求めていたのですが、結果をみると、どうやら、そないなことは言えないようだということが、黄紺にも判ってきました。春にハノーファーで「オランダ人」を観たときは、テキストから「海」「船」を省いても成り立つということを示したプロダクションでしたが、このベルリンのプロダクションもそうかと、一瞬思ったのは事実ですが、このプロダクションには、「海」に繋がる「水」は出てきます。 三方大黒と思える状態で、前奏曲から舞台は動きます。しがなそうな男が、サイドの壁にへたりこんでいます。これがエリックだと、なかなか気づかないままだったのですが、このあとも、舞台の壁に沿って彷徨する姿を、全編、このオペラでは見せるのが、このプロダクションのポイントかと思います。照明が暗く、視力の落ちている黄紺には判りにくかったのですが、やがて明確になります。正面背後に2つ、大きな扉があり、そこからの出入りがあること、その前の床が、横一面に水であるということで、「船」は出てきませんが、ここで、常に「水」を意識させる仕組みになっています。舞台の右側に、シートに包まれた大きな包みが、最初から置かれています。ものは、何か判らないのですが、糸紡ぎの場に入る短い間奏曲の間に、その物体は中央に動かされ、シートも剥がされるだけではなく、上から降りてきた鉤に引っかけられ吊るし上げられると、広間を作る空間ができるという仕掛けで、シートの中にあったのは、紡ぐ姿を見せるための道具に腰掛けでした。屋内の場面が終わり、水夫の合唱となると、それらは、2分割され、舞台左右奥隅に片付けられ、また上からシートが被せられました。あとは、照明を駆使して、その奥の物体を意識させないようにするというもの。上から吊るされていたシートは取り替えられ、今度は、左上にだけ、シートが吊るし上げられたのですが、その意味するところは、最後まで判らずじまいでした。人の動き的に気になるところをピックアップしておくと、エリックの動きは終始気になるということは、既に書いた通りですが、そのエリックが、最後、ゼンタを刺し殺します。しかし、そのゼンタの亡骸は、群衆が囲み、群衆が去ると、ゼンタの姿は消え、ラストはエリックだけが、舞台に残るというものでした。この姿が消える、また、その逆について、似た箇所、しかも、とっても気になるところで使われています。要するに、オランダ人の登場は、水夫の中から、突如現れたというものですし、消えるのも、ゼンタ同様、群衆の中にでした。群衆が群がる中に入り、群衆が散らばると、もう姿は消えているというものです。ですから、オランダ人も、更に、それだけではなく、ゼンタも可視的な存在だったのだろうかと思わせられてしまうところです。となると、このプロダクションのキーパーソンと考えられるエリックの妄想、、、なんてことなんでしょうか。歌手的には、このプロダクションの問題の人エリックを歌ったトマス・ブロンデルが、悩める男を好演。この日一番の歌唱と看ました。オランダ人を歌ったサミュエル・ユンは、最後のゲッツ・フリードリヒの「指環」で、ヴォータンを歌った人だったので期待したのですが、声にごっつさが物足りなく、この手の役柄に向いていると言えるのか、疑問に思ってしまいました。ダーラントのトビアス・ケーラーは、特に高音が不安定で聴きづらくなることが再三再四。大きな拍手を受けていましたが、黄紺には疑問。ゼンタのインゲラ・ブリンベルクは、なかなかいい声の持ち主でしたが、ゼンタの憑かれたようなキャラ出しには、明らかにもの足りものを感じてしまいました。しかし、エリックが、一番目立つようでは、「オランダ人」のキャスティングとして、どうなんでしょうか。でも、このプロダクションでは、エリックが目立っていいと言えばいいのですが、、、。オケは、ドナルド・ラニクルズが率いました。この人の指揮する公演になかなか当たらなかったのですが、さすが、今季のプレミアということで、彼の指揮に当たることができました。

本日の食事。ホテルの朝食には、野菜系が用意されていないということで、今日からは、自分でトマトを買っておくことにしました。これで、気分的に楽に。お肉の多いドイツでは、野菜の確保に気を使います。夜は、ホテルの近くにベトナム料理店を見つけてあったので、こちらで、「ガ・カリ・ド」と名の付いた「チキン入りココナッツカレー、生野菜たっぷり乗せ」てなものを食べました。チキンカレーに、生野菜のサラダが、思いっきりたっぷり乗っかっている図を想像してもらえばいいかと思います。生野菜とココナッツカレーを混ぜると、野菜のしゃきしゃき感もあり、とっても美味でした。盛りだくさんな野菜を食べたものですから、朝のトマトは余計だったと思っでも、後の祭でした。

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