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ベルリンから2(6/9)

 投稿者:黄紺  投稿日:2017年 6月10日(土)16時33分19秒
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  ベルリン3連泊の2日目です。ベルリンに入ってから、じりじりと気温が上昇。今日の午後は、正に6月の気温に戻ってしまいました。昼間は、メルキッシュ博物館へ。初めて行くことになったのですが、今、こちらで、「ベルリン1937」という特別展が開かれているということで、予め目を着けていたのでした。1937年という微妙な時を選び、ドイツ社会の様々な局面が、ナチスの独裁政治に組み込まれていく姿を伝えてくれてました。通常展にも入ってみたのですが、腰に不安を抱える黄紺は、残念ながら流しただけ。またの機会に回すことにしました。帰り道、寄ってみたアレクサンダー・プラッツでは「アフリカ・フェア」のブースが立ち並んでいました。ただ、今日の午後は、気温が急上昇。振り出しに戻る暑さだったため、ざーっと流しただけ。惜しいことをしました。そして、夜は、ベルリン国立歌劇場の「ファウストの劫罰」(テリー・ギリアム演出)でした。サイモン・ラトルが振るということで、今回のオペラ紀行の1つの目玉としていた公演です。テリー・ギリアム(モンティ・パイソンの1人)のプロダクションは、今季プレミアを迎えたばかりのもの。毎度のことながら、「ファウストの劫罰」はオペラ化するのが難しい作品。特に、メフィストフェレス(  フロリアン・ベシュ)が出てくる前の序盤の部分の捉え方、更に、それを踏まえた全体のイメージが難物だと思っている作品ですが、テリー・ギリアムのプロダクションでは、その辺りを意識してか、これ以上ない明確さをもって示してくれたかと思いました。メフィストフェレス前は、やはり人間の営みの振り返りだったと言えると思います。バレエを使い、村の賑わい、男女の戯れ、暴力(前方にスクリーンを降ろしアニメーションと重ねていました)。装置も、今どき珍しいヴァナキュラーな風景を使い、人の営みの振り返りを強調しているようでしたが、そこに、異質な、傾いた、内部の模様が幾何学的な線で作られているボックスが登場します。ヴァナキュラーの世界を彷徨するファウスト(シャルル・カストゥロノーヴォ)は、それまで出してきた世界の人物ではない、そこまでの世界は、ファウストの想念のなかだったことを思わせられます。アニメーションで、暴力を表す最後の方で、ハーゲンクロイツが出てきます。暴力の1つとして出したのだろうと思っていたところ、メフィストフェレスがファウストを連れ出した世界、なかでもマルガリータ(マグダレーナ・コゼナ)の出てくる世界は、ナチス統治下の世界となっていました。ファウストをマルガリータから引き離すのも、メフィストフェレスの仕業、則ち、マルガリータの家にユダヤ人マークを貼り付け、2人を引き離すようにしむけ、ファウストを追い込んで行く、これら全て、メフィストフェレスの計画になっているとしていたのですが、、、となると、序盤の人間の営み、それを、ファウストが体現していると考えるのが自然な流れと思いますから、となるとです、人の営みが、ナチス的な暴力を導きだし、悪魔に魂を売ったことになります。そして、そこからの救いは、ファウストが、最後に示したマルガリータへの愛と考えるのが自然でしょう。このファウストとマルガリータの逸話というものを、人間の営みと置き換えて読めばいいのかな、いや、そうでないと、序盤のヴァナキュラーな世界での彷徨が生きてこなくなってしまいます。ただ、そうすると、人間の営みを、暴力という側面にだけ閉じ込めてしまったのような感じになってしまい、黄紺的には戸惑いを感じてしまいました。ファウストは、魂を売ります。すると、用意された車に、メフィストフェレスとともに乗ると、前幕(半透明)が降り、幕に映すアニメーションと舞台の歌手&役者(車を引くメフィストフェレスの手の者)とのコラボが始まり、ついには、何やらに激突し、大きく火の手が上がります。これが、悪魔に魂を売った結末だったということになります。幕前に現れたメフィストフェレスは、仕事着から正装に着替え去って行きました。一件完了という風情でした。すると、舞台裏から、聖なるコーラスの響きが現れ、マルガリータの昇天の舞台(花に囲まれ横たわるマルガリータ)に変わり、オペラは静かに終わりました。主役3人の歌手は粒揃い。凸凹がないいいキャスティング。サイモン・ラトルの指揮は、決して過剰にならず、適所にアクセントの入った聴き良いものだったと思いました。しかし、圧倒的に記憶に残りそうなのは、テリー・ギリアムの演出でした。

本日の食事。ベルリンのホテルだけ、朝食付きということで、ホテルの食堂での定番のもの。リーズナブルなホテルなので、品数は豊富とは言い難いのですが、付いているだけで助かります。ただ、野菜系が一切ないというものだったため、夕食は、野菜補充を最重点に考え、ホテルの真ん前にあるトルコ人の店で、ドネル・サンドイッチにしました。今回2回目となります。ファラーフェル・サンドとともに、野菜分の不足を感じると、お世話になっております。そんなで、今日の買い物で、トマトを買っておきました。

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